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2004年03月15日

肥大化した自意識

Iraq

今僕の中で気になっているのは、「自衛隊に協力するサマワの人たちに対する攻撃で死者が出た場合どうするのか」ということだ。その人たちは自衛隊が駐留しさえしなければ死ななかった人たちだ。そのような事が起きても自衛隊は呑気に無意味な「善意の押し売り」を続けるだろうか。

サマワ住民の間には「自衛隊は厄介者だ」という思いが広がるだろうが、おそらく日本では「サマワでテロが起きた」→「自衛隊の安全確保はほんとうに大丈夫か」という「自衛隊の安全」の議論に終始するだろう。繰り返すけれども、自衛隊が行かなければ、死ぬことはなかった人たち、が死んでしまったという話なのだ。自分の行為が他人にどういう影響を及ぼすのか、について全く考えられない、自意識過剰な人たちがする議論は、端的に言って幼稚だ。

自衛隊派兵はそもそも最初からそういう様相を帯びていた。報道で盛んに言われるように「現地のニーズには応えられないということをいかに理解してもらうかが課題」であるようなものがなぜ「人道復興支援」と呼ばれうるのか。そこには自分たちが「善意を持って」何かしようと思えばそれが何であれ「支援」であり、される側がどう思うかは問題ではない、という過剰に肥大化した自意識が透けて見える(阪神大震災で、被災地に駆け付けたボランティア経験ゼロの素人でさえ、まず最初に「何かお役に立てることはありますか」「何かお困りのことはありますか」と聞くマナーくらいは身に付けていた)。

自分たちの選択した行為が、結果的にサマワの人たちに被害をもたらしたことに目をつぶり、自分たちは「善意なのだから恥じることはない」と開き直るようなことがあれば、その時自衛隊の活動は名実ともに「自慰行為」に堕すだろう。

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