テキストサイトには文中で参照リンクが張られていることが多い。特に「ニュースサイト」の形式をとっているところでは、周知のように、リンクが中核的な意味合いを持っている。問題は一度張った文中リンクが、「リンク切れ」となってしまった場合、サイト運営者はどう考えるべきか、ということだ。
「リンク切れ」が読み手にとっては少なくとも好ましいことではない、ということは確かなように思われる。じゃあサイト管理者にとって「リンク切れの点検・修正」は、読者への「サービス」なのか、それとも「一応はわきまえておくべきマナー」なのか。Alertbox「リンク切れとの戦い」を読むと「いかなるURLも殺してはならない」という強烈な主張がなされているが、その根拠は「ユーザーの信頼を得る」ためだという。要するに人気サイトにしたければリンク切れは減らした方がいいよ、という話なので、まあこれはそれを「サービス」と捉えているということになる。
他方「リンク」と「論文における文献の引用」を類比的に考えれば、内田樹先生のこういう考え方が参考になるかもしれない(2003年2月11日の日記参照)。内田先生の考え方に沿えば、テキストサイトで公開される文章は、誰かへの「贈り物」なのだからそれらしく体裁を整えるべきだ、という意味で、「リンクの修正」は「マナー」だ、という結論になりそうだ。
僕は、というと、実はある程度の日数が経った後、過去に書いた記事の中で張ったリンクを一つ一つ点検している。リンク先のサイトがサーバーの移動などでURLを変更していた場合は張りなおすし、リンク先のページがそもそも消えてなくなっていた場合には「Internet Archive」やGoogleでキャッシュを探してそこにリンクを張る(それでもダメだったら諦めるけど)。
ちなみにリンク先を考えるに当たっても、例えば「ポータルサイトのニュース」は予めリンク対象からはずすようにしている。「Yahoo!ニュース」なんかはまさにそうなんだけど、とにかく更新される量が多いために、過去記事がすぐに消されてしまい、リンク切れを起こしやすいからだ。それから「2ちゃんねる」のスレッドにリンクを張るのも、同じ理由で避けている。
で、僕が「リンク」に気を配る理由なんだけど、どっちかっていうと内田先生の考え方に近いから、って感じかな。つまり「リンク修正」はマナーだということ。でも考えてみれば、どちらの立場に立とうが「リンク切れは減らした方がいい」という結論は一致してるわけで、じゃあ、どっちでも良いんじゃねえのということになりそうだ。うん、まあその通り。
それから、一つの記事にいくつものリンクを張る「ニュースサイト」をやっているところなんかは、過去ログを遡ってのリンクの点検など物理的に不可能だろう。だとすると、いくら「マナー」として分かってても「サービス」したくてもそもそも出来ないんだからこれもまた、どちらの立場に立とうがあんまり関係ないんじゃねえの、という話になりそうだ。うん、まあその通り。
…要するに最近イラク関連の話題が多かったので、あまり意味のない話をしてみたくなっただけだったりする。

