メモ。
毎日新聞「記者の目」(8月26日付)
「アフリカからみた自衛隊派遣」(エンコードを日本語・自動選択にして下さい)
アフリカはこの10年、まさに世界の「紛争の巣」であった。民間人への残虐行為も後を絶たず、厳しい平和維持活動(PKO)が続いている。現在、世界で行われている16の国連PKOのうち7つがアフリカで行われ、実に85カ国が要員派遣している。ほかにアフリカ連合(AU)のような地域機構のPKOもある。世界の大勢は、アフリカの平和維持こそが「国際貢献」の最重要課題の一つだと認識している。…(中略)…ヨハネスブルクに赴任する前、私は東京で自衛隊のイラク派遣の取材にかかわり、政治家や外務官僚から「国際社会が平和のために血を流す覚悟でいるなか、日本だけ何もしないわけにはいかない」と「日米同盟を通じた国際貢献」のための自衛隊派遣を力説された。
だが、今一度考えたい。85カ国が「国際協調」している世界一の紛争多発地に「部族対立」程度の認識で10年間背を向けながら、米国のイラク攻撃に合わせて自衛隊を派遣する日本の「国際貢献」とは何なのか。アフリカの紛争には「紛争当事者の停戦合意」を求めるPKO5原則を適用して派遣を見送りながら、戦争が続いているイラクへ新法まで制定して派遣する外交感覚は正常なのだろうか。

