free definitionの「小泉純一郎」の項目に興味深い記述。
ジョージ・ブッシュ米国大統領との会談において太平洋戦争当時の米軍を解放軍だったと評価、亀井静香らの批判を受ける。確かにこの事実関係はまだはっきりとはしていないのだけれども、こういう話は2001年6月の会談直後から漏れ聞こえてきていた。亀井氏のみならず僕の記憶によれば、当時の「マル激」でも神保さんがそんな話をしていたはずだ。
これが本当なら実に面白いことになる。「米軍が解放軍」ということは、彼自身「敗戦によって日本国民は、抑圧者である軍部から解放された」という歴史認識を持っていることになり、それは「日本国民も中国国民も、一部の軍国主義者による同じ被害者である」という中国の公式の見解・歴史認識とほぼ変わらない、ということになるからだ。
それにしても、日本国民はアメリカ軍に占領されるまで抑圧を受けていた、という認識の人が、A級戦犯を英霊として祀る靖国神社に参拝をする、というのはなんともシュールな構図だ。というか、英霊に失礼なんじゃないですかね、それって。
(追記)
どうやら首脳会談直後の会見では米軍を(微妙な言い回しながら)「征服者ではなくて解放者」と評していたようだ。
戦争が終わり、日本国民は米国が征服者としてやって来る、自分達はことによると奴隷にされてしまうのではないかと恐れた。結果的には、どうか。寧ろ、米国は勝者として寛大な解放者として振る舞った。


Comment (3)
小泉氏は学生の頃、『戦士の遺書』を読んで涙を流したといいます。
『一器械である吾人は、何もいう権利はありませんが、ただ願はくは、愛する日本を偉大ならしめんことを、国民の方々にお願ひするのみです』と記した特攻隊員は、この戦争の行方を「自由の勝利・ファシズムの敗北」と明確に読み取っていました。
小泉氏はいわゆるタカ派でもなく、右翼でもない、変人です。「罪を憎んで人を憎まず」といい、靖国に詣でる動機を平和を祈念するためというのも分からないでもないのです。
しかし、そうした個人的信条を多くの国民ひいてはアジア諸国の指導者に理解してもらうのは至難の業でしょうね。
Commented by: swan_slab | 2005年05月27日 20:15
日時: 2005年05月27日 20:15
初めてコメントいたします。「はてな」で南京事件等を扱うブログをやっている者です。
さて、3月に拙ブログでこういう発言をしました。文中の「ルメイ」とは、東京大空襲を構想し指揮したルメイ将軍のことです。
>1964年12月、時の自民党政権はルメイに勲一等旭日大綬章を与えた。
>いろいろ思うことはあるけど、まず一言言うと、何か決定的に鈍感なのだ。鈍感だから、勲一等を授与できたのだと思う。
で、ルメイの勲章授与に積極的だったのが小泉純也氏、つまり純一郎氏の父らしいのです。
Commented by: bluefox014 | 2005年05月27日 22:17
日時: 2005年05月27日 22:17
スワンさん、コメントありがとうございます。
僕にも彼の気持ちがよく分かりません。「日本国民は軍隊・軍部にひどい目にあった」という認識ならば、東條が軍神として祀られる靖国神社は彼が参るのに適切な場所だとはあまり思えませんよね。日本人の僕でも理解出来ないのに、他国の人たちに理解してくれ、というのは確かに至難の業(またはほぼ不可能)でしょう。
bluefox014さん、初めまして(Blogは時々読ませて頂いてます)。
「鈍感さ」も血筋ということなんですかね。
Commented by: deadletter | 2005年05月28日 10:17
日時: 2005年05月28日 10:17