「Stop the Koizumi」キャンペーンに参加することにしました。
これだけではなんなので、ノーベル賞経済学者、J.E.スティグリッツ「人間が幸福になる経済とは何か」から個人的に気になった文章を引用しておきたい。
民主党と共和党は二つの経営チームと考えられる。どちらのチームも自分たちのほうが経済の運営の方法をよく知っている、と主張するのだ。民主党は成長を促進し、財政赤字を削減し、政府の役割を減らし、規制を緩和することが共和党よりもうまくできると有権者に納得させようとする。民主党は自分たちを「誠実な」経営チームと表現し、共和党を支配下に置く特定の利益集団の恩恵を受けていないことを納得させようとする。(中略)民主党は共和党よりは特定の利益集団に支配されていないと有権者に訴えることしかできなかった。そして、有権者はその程度の違いには見向きもしなかったのである。「改革を止めるな(その先に何があるかは一切明示されない)」などと改革の自己目的化の道をひた走る小泉にレッドカードを。そしてそれに対抗するビジョンを打ち出せない日本の野党第一党にイエローカードを。(中略)根本的な問題はこのビジョンが人々に希望を与えるものではないということだ。(中略)近代経済学の理論は、市場が失敗して政府の介入が望ましい変化をもたらした例が無数にあることを明らかにしていた。そしてアメリカ人である私たちは、こうした例の多くを当然視していた。アメリカ人は環境を保護し教育を提供するために政府が必要だという考え方を支持していたのだ。たいていのアメリカ人は社会保障とメディケアに賛成し、政府の進める基礎研究を支持していた。
(中略)市場は一定の目的を達成するための手段である。もっとも顕著な目的はより高い生活水準を実現することだ。市場そのものが目的なのではない。(中略)市場の目的は限られており、物質的な豊かさに関係し、社会正義などの広範な価値観には関係しないが、束縛されない市場はこうした目的さえも達成できないことがしばしばある。(中略)新世紀が始まって以来の数年間からの経験からは、市場が労働人口の増加に見合う職を創出できないどころか、生産性が向上しても職の喪失さえ補えないことがわかった。
私が強調したいのは、可能な限り完全雇用に近い経済を維持することの重要性である。失業は市場の失敗を最も劇的に示す。もっとも貴重な資源を浪費していることになるからだ。完全雇用を維持するのは、政府の果たすべき主要な責任である。


Comment (2)
こんばんは。
僕もたまりかねて今日、バナーを張りました。
何か少しでもできることを、と思っています。
Commented by: away | 2005年10月05日 20:42
日時: 2005年10月05日 20:42
awayさん、こんばんは。
小泉の唱える「改革」のロジックの嫌らしいところは、それが反証不可能である点だと僕は思っています。景気が悪くなっても「改革には不可欠の痛みだ」と強弁でき(かつて某大手ゼネコンが倒産した時に彼が「改革の進んでいる証拠だ」と言い放ったのはその良い例です)、また一時的に景気が持ち直せば「改革の成果だ」と主張できる。
つまり(これもスティグリッツの受け売りですが)、「表が出たら俺の勝ち、裏が出たらお前の負け」というわけです。このように結果に対して責任が問われえない構造になっているならば、「改革」の方向性が恣意的に、また自己目的的、になるのはある意味当然です。
手段は確かに限られていますが、何とかしなければとは思います。ほんとうに。
Commented by: deadletter | 2005年10月05日 23:43
日時: 2005年10月05日 23:43