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2009年01月13日

麻生太郎の経済観について

Memo

田中秀臣先生のこのEntryは非常に興味深い

僕はいまの景気の減速がかなり深刻だと思っている。これはあとで追加して書くが、日本銀行とFRBの政策の違いの究極的な理由にもなるのだが、日本の政府は事実上、日本銀行との政策協調に失敗している。もちろん当事者は失敗しているとは絶対に認めないだろう。しかし景気減速(しかも多くの政府関係者はお馴染みのレトリック「100年に一度」を使っているので相当深刻な意識をもっているのだろう。まあ、ただいってるだけ、という可能性もある)に対して、政府と日本銀行は協調しては本当に何もしていない。

例えば現状で、日本政府と日本銀行が政策について直接議論ができる場は、経済財政諮問会議しかない。久しぶりにこの会議の要旨をさきほどみて愕然とした。まったく日本銀行の取り組みについて言及はないのだ。メインテーマは毎回、財政再建だけ! 「100年に一度」の不況がメインテーマになることもない。(…中略…)
http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2009/index.html

上は直近の会議だが、やはりテーマは財政再建(…後略)

この期に及んで財政再建がメインテーマとは!僕は二重の意味で驚いた。もちろん一つ目は「100年に一度の不況」との認識の下にもかかわらず「景気」が問題にならないことの異常さ。もう一つ目は麻生太郎の経済観の不可解さである。というのも麻生は4年前、定率減税廃止案が持ち上がった時(実際に既に廃止)こう述べていたからだ(僕もその時のことはEntryに書いた)。

「景気回復の芽を摘んだ元凶は大蔵省(現・財務省)の財政再建原理主義。景気に与える影響を考えずに同じことを2度も3度もやったらアホだ。悲劇を通り越して喜劇だ」

常識的に考えれば「100年に一度の不況」・「異常事態」の時にこそ「景気の判断なしに増税の話はいかがなものか」と主張すべきのはず。「経済の麻生」とのことだが一体彼の真意はどこにあるのだろうか?この状況下で消費税増税に言及し始めた時点でどうにも不可解だと思っていたのだけれども、それにしても言っていること・かつて主張してきたことと今総理大臣になって行おうとしていることにギャップがありすぎる。本当に単なるマンガバカだったというオチは止めて貰いたい。

(追記)
蛇足だけれども。「定額給付金」について。確かにあまり効果の見込めなさそうな政策だが、これを多少なりとも効果的にする案が実は僕にはある。それは「所得制限」を行ってバラ撒くのではなく、「思想制限」を行ってバラ撒くというものだ。

前回のEntryではインターネット上に湧いて出た「タバコ、酒などのはした金でさえケチケチして貯金に回せ」という「貯金フェティシズム」に脳髄まで侵された人々を多数紹介した。こんな人々にばら撒いてもそれこそ給付金は「ムダ」に貯金に回るだけなので止めたほうがいい。それよりもきちんと消費してくれる人、例えばそう、「派遣村の人たち」により多く回した方が多少なりとも効果は上がるだろう。有効需要の創出が国家としての喫緊の課題であり、何よりも景気の回復が重要なこのご時世、貯金フェチのような「反日主義者」(しかも彼らはそれを布教しようと熱心にインターネット上で「異教徒」をバッシングするからタチが悪い)など保護する必要は全くない。

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